2015年6月20日(土)~21日(日)
大阪市立芸術創造館
《ものがたり》
中世イギリス、〈紅薔薇を紋章とするランカスター家〉と〈白薔薇を紋章とするヨーク家〉は血で血を洗う争いを繰り返していた。
その戦禍の真っ只中に生まれ「紅き竜となり、イギリスを解放するだろう」と予言されたヘンリーは、幼い頃ヨーク家の屋敷に迷い込み、ヨークの子供たちと仲良くなってしまう。特にヨーク家の王子、リチャードとは無二の親友として成長し、王女エリザベスとはお互いに引かれ合っていく。
しかし、ランカスターとヨークの仲はますます悪化し、争いの渦はすべてを飲み込んでいった。
そんな中、ヘンリーは『和平』の道を、リチャードは『戦い』によって争いを終わらせる道を選ぶのだった。
やがて、裏切りや陰謀に耐えきれず、精神的に追い詰められ狂っていくリチャード。
そんな親友を苦しみから解放するため、とうとうヘンリーは、「紅き竜」として立ち上がるのだった。
勝利したヘンリーはヘンリー7世として即位し、ヨーク家の王女エリザベスと結婚、長く続いた争いの終結を宣言した。そして、失った多くの命を想い、イギリスの未来のために戦い続けることを誓うのだった。