第43回大阪春の演劇まつり参加公演
2019年7月6日(土)~7日(日)
音太小屋(ねたごや)
《ものがたり》
乙巳(いっし)の変以降、衰退したかに見えた蘇我の血は、台頭する藤原氏に抗いつつ、ひっそりと、しかし確実に歴史の中に流れていた。
時は飛鳥から奈良の時代。皇位を巡り争いの続くこの時代は、
なぜか次々と女帝が誕生した時代でもあった。
そんな中、何十年経ても姿が変わらず、歳を取らない不思議な歌人がいた……。
《主な登場人物》
人麻呂(ひとまろ)=船恵釈(ふねのえさか)…中村多喜子
鵜野皇女(うののひめみこ)のちの持統(じとう)天皇…堀由香
阿閉皇女(あへのひめみこ)のちの元明(げんめい)天皇…小林桃子
氷高皇女(ひだかのひめみこ)のちの元正(げんしょう)天皇…喜多彩葉
草壁皇子(くさかべのみこ)…喜多彩葉
珂瑠皇子(かるのみこ)のちの文武(もんむ)天皇…堀由香
首皇子(おびとのみこ)…堀由香
長屋…小林桃子
吉備皇女(きびのひめみこ)…堀由香
藤原不比等(ふじわらのふひと)…中村多喜子
橘三千代(たちばなのみちよ)…中村多喜子
藤原宮子(ふじわらのみやこ)…喜多彩葉
藤原安宿(ふじわらのあすか)…喜多彩葉
蘇我蝦夷(そがのえみし)…小林桃子
《スタッフ》
作/演出…和泉めぐみ
照明…小林桃子
音響…中村多喜子 堀由香
照明操作…山内久美子
音響操作…湯本侑希子
舞台監督/大道具…小西敦子
舞台美術/衣装/小道具…小林桃子
衣装製作協力…水谷エンコ DOMO 山内久美子
小道具製作協力…龜屋
広報…小林桃子
広報協力…瀬﨑智子
宣伝デザイン…明里勇史
《ごあいさつ》(当日パンフレットより)
~脚本・演出より~
先日の、私(和泉)と友人の会話。
友人:歴史物の舞台、作ってるんだって? 歴史好きならアレ知ってる? なんたらかんたら~。(なんか江戸時代の事を聞かれた)
和泉:あーごめん。最近の事は詳しくないの。
友人:最近? 江戸時代が?
和泉:……。
ドストライクは千年以上前! の私にとって、徳川様辺りは「ちょっと前」の出来事らしい。
そんなズレた感覚の奴が書いた作品ですが、歴史物を造る際、常にテーマにしている事があります。
「千年前でも百年前でも現代でも、人の心に変わり無し」
歴史がお好きな方もそうで無い方も、どうかご来場頂いた皆様が良い時間を過ごせますように。
脚本・演出 和泉めぐみ (PT企画)
追伸
この物語はフィクションです。歴史のテストで、本日御覧になった物語を参考になさると酷い目に合います。あしからず(笑)
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皆さま、本日はお忙しい中、演劇集団☆邂逅の公演にお越しくださいましてまことにありがとうございます。
さて、記念すべき令和元年初の公演は、日本初の元号とされている『大化』から始まる『万葉』もの。まさにピッタリとハマる作品となりました。台本をいただいたとき、まずは『これなんて読むんですか?』……漢字が読めず。言葉が難しくてしゃべれず、覚えられず。なかなかに苦労しました。でもお客様には、歴史好きな方はもちろん『なるほどー』と楽しんでいただけますし、まったくわからない方も、難しい言葉や人物の名前など覚えなくても 大丈夫な作品となっておりますので、どうぞラク〜な気持ちで物語だけを楽しんでいただければと思います。
今も昔も変わらず『生命』というものは本当に儚いものですが、昔の人たちの方がより、死が身近な存在であることを自覚していたのではないかと思うのです。だからこそ、その日その日を懸命に生きていた...... その生き様を、どうぞ最後までごゆっくりご覧くださいませ。
最後になりましたが、今回もたくさんの方々のお力添えをいただきました。心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
演劇集団☆邂逅 代表 小林桃子